すべては“呼吸”から始まる

トレーニング

世の中には“息のあったコンビ”や”息を飲む”など”息”を使った言葉が多数ある。
もちろんこの“息”は呼吸だ。
普段何気なく意識もせずに行っている呼吸。
今日はこの呼吸を意識してみるとどういう変化が起きるか?の話をしたい。

呼吸のメカニズム

意思を持って心臓を動かすことのできる人間なんていないと思う。
好きな人を目の前にしてドキドキするのを抑えるなんて出来ない。
呼吸はどうだろう。
呼吸に関しては息を止めたり深く吸ったりある程度の意思を持って調整出来る。

呼吸のメカニズムはこうだ。
・息を吸う
・横隔膜が下がる
・肺に空気が溜まる
・細胞が酸素を取り込む
・横隔膜が上がる
・肺が萎み空気を送り出す
・息を吐く
これを人間は無意識下でも行えるように脳が司令を出し生命を維持している。

浅い呼吸と深呼吸

暑い時の犬のようにハッハッと短く息を吸ったり吐いたりする呼吸は
交感神経を刺激して興奮状態を起こし活発になる。
緊張状態になっている時に呼吸が早くなるのもこの作用のせいだ。
余りにも極端だと過呼吸となり脳への酸素の供給過多でボーッとしたり下手をすれば意識を失ったりする。
過呼吸になった時の応急処置として袋を被せ強制的に呼気を吸わせることで酸素過多の状況を防ぐ方法が一般的だ。

これに対して深呼吸は文字通り深い呼吸で鼻からゆっくりと息を吸い、
口からゆっくりと息を吐く。
この場合、副交感神経が優位になり心身ともにリラックスする。

深呼吸の効果

人間には休息が必要だ。
休息という単語は息を休めると書く。
休めると言っても止めてしまうのではない。
ゆっくりと穏やかな呼吸を意味している。

休んだのに全然疲れが取れていないなんて時はこの休息を意識して欲しい。
大体の場合は休みの日に予定を入れすぎたりして忙しくしていたり、
そうでなければ何か考え事をして知らずのうちに呼吸が浅くなっていたりする。

そんな時は呼吸を意識して深呼吸をするようにしてみるといい。
ゆっくりと鼻から吸って、またゆっくりと口から吐き出す。
忙しい時や考え事をしてる時にこ、そこの深呼吸は効果を発揮する。

ヨガや瞑想も呼吸を基本としている。
呼吸をコントロールすると痛みを和らげる効果もある。
出産時の呼吸方法は広く知られていることだし、
呼吸をコントロールして麻酔を使用せずに歯科治療に役立てる歯科医院もあるほどだ。

このように生物と呼吸は切っても切れないし、
呼吸の質を高めると万病にさえ抵抗しうる体を手に入れることも可能なのではないだろうか。

 

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